桃太郎ジーンズ見学レポート(6)旧式力織機が動いているガラス張りの織物工場
公開日: ジーンズ旅行記
今日は、「岡山中畦店」併設の織物工場をレポート(特別に許可をもらって撮影しています)。
中畦店で鳴り響いている音の主は、この工場の旧式力織機(シャトル織機)。防音ガラスで仕切られているんですが、店内にもガンガン響いています。
見学ツアーの中で工場にも入らせてもらったんですが、さらにケタ違いの爆音。耳おかしくなりそう (>_<) って思ったら、職人さんは耳栓をしてるんですね。
旧式力織機(シャトル織機)で織る意味
藍布屋が作るジーンズの生地は、最新の機械ではなく「旧式」の織機(TOYODA製のシャトル織機)で織られています(※金丹レーベルなど手織りのものを除く)。
それは、藍布屋が求める「質」が最新の機械(革新織機)では出せないから。均一すぎないあったかい風合いや、厚くて丈夫なのに穿きこむほどにやわらかくなる点などは、旧式の力織機でないと実現できないんだそう。
また、旧式力織機で織ることによって、ビンテージジーンズのディテールも再現できます。旧式力織機で織ると布の端にできるセルビッジ(セルビッチ)、生地のムラ感によって穿きこむと味のある色落ちに育っていく点など。
(参考)
見学ツアーで聞いたこと、社員さんに質問したことの他、以下のページも参考にしました。
○こだわりの織り(藍布屋公式サイト)
○力織機(中畦店スタッフブログ)
○織機技術の発展(トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館)
○沿革(株式会社 豊田自動織機)
○ヴィンテージ・デニムとは(AllAbout)
○桃太郎ジーンズのデニム生地が旧式力織機で織られている理由(児島ジーンズでいこう!)
織っていた生地の話
このとき織っていた中で珍しい生地について、職人さんが紹介してくれました。
柿渋で染めた糸で織る生地
柿渋は、柿から作られた液体。塗料や染料として古くから使われているものだそう。
柿渋は、染めるときすごく臭いので人里離れた山に行って染めるんだそう。いろんな苦労があってこだわりの商品ができるんですねぇ。
緯糸(ヨコ糸)が絹のデニム生地と、緯糸が本藍染のデニム生地
ヨコ糸が絹のデニム生地は肉眼で見るとさりげなーくキラキラしているんですが、写真で伝わるかな。もう1つは、本藍染の糸をヨコ糸に使ったデニム生地。こちらは、とても素朴であったかい風合い。
▼左が絹デニム、右が本藍デニム
ヨコ糸がシルクのジーンズに関する藍布屋スタッフブログ
○シルクジーンズ。(青山店、2012/08/18)
○待ちに待った青山店限定「横糸シルクセルビッチデニム」(青山店、2011/11/11)
ヨコ糸が本藍染のジーンズに関する藍布屋スタッフブログ
○銀丹レーベル 再入荷です(中畦店、2013/01/17)
○銀丹レーベル(青山店、2013/01/08)
タイプ別おすすめジーンズ
太すぎず細すぎず、ほどよいフィット感で着たい人に
ぴたっと細身を着たい人に
ダボっと着たい人に
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