安倍さんが言及した桃太郎ジーンズの海外展開（と歴史）について、ざっくりまとめてみた。

先日、安倍晋三首相が、日本の成長戦略の話の中で「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんと「桃太郎ジーンズ」に言及されたそうですね。

安倍首相は「きゃりーぱみゅぱみゅ、この人の人気と、岡山の桃太郎ジーンズの海外売り上げの倍増、ともにフランスで放送された日本の番組がきっかけでした」と述べた。また、安倍首相は、日本のテレビ局が制作した日本の魅力を紹介する番組がフランスで放送され、波及効果を生んだ例を紹介し、テレビ番組などの放送コンテンツを積極的に海外展開するための支援策も打ち出した。

安倍首相、成長戦略第2弾打ち出す　キーワードは「世界で勝つ」

個人的には、（所得倍増ねぇ、コトバの二番煎じ感が、、、）とか（TPPに向かう中での農業従事者へのアピールなんだろうなー）とかいろいろ思わなくもないですが、まぁそういうカタクルシイことは置いといて。

せっかくなので、今日は、

桃太郎ジーンズの歴史と海外展開についてまとめてみようと思います。

ちなみに、安倍さんが言及された桃太郎ジーンズに関するフランスでの放送は、スタッフブログによると2010年10月のできごとのようです。

番組の内容については、お友達のたからにゃさんのブログが詳しいので興味のある方はご覧くださいませ。⇒ 桃太郎ジーンズが安倍首相「成長戦略第２弾スピーチ」の中で出てきました！海外ブレイクしたその秘密とは？

桃太郎ジーンズの歴史

桃太郎ジーンズのメーカーは「藍布屋（らんぷや）」という会社で、藍染（あいぞめ）製品と桃太郎ジーンズの製造・販売をしています。

以下、藍布屋と桃太郎ジーンズに関する主要なできごとについての年表を藍布屋公式サイトなどをもとにまとめてみました。

【藍布屋の沿革（年表）】

1992年 「コレクト」設立
1993年　高品質のデニム生地「ジャパンブルーデニム」発表
1996年 「藍布屋」設立
1998年　本藍染工房「藍のぞき」開設（翌年から体験教室開講）
2002年　野崎家旧宅前に藍布屋直営1号店「味野店」開店
2003年　手織り工房「鶴の工房」開設
2005年　オリジナルジーンズを「桃太郎ジーンズ」と命名・商標登録
　I.F.F（インターナショナルファッションフェアー）初参加
2006年 「桃太郎ジーンズ」の本格的な製造・全国販売開始
2008年　第1回デニムByプルミエールビジョン（世界展）招待出展
2009年 「桃太郎ジーンズ」海外販売開始

1992年に設立された「コレクト」は、デニム生地を中心とするテキスタイル（布地）の製造販売会社。コレクトも藍布屋も、真鍋寿男さんが社長をされています。

桃太郎ジーンズの海外展開

「コレクト」のデニム生地は、海外の有名ブランドのジーンズにも使われるなど世界中で売れています。

3月のブロガー向け見学ツアーでは、社長の真鍋さんから直接お話を聞く時間もあったのですが、いまはずっと海外のどさまわりをしていて（展示会への出品など）、1～2ヶ月単位で日本と海外（ヨーロッパ、アメリカなど）を行ったり来たりしているそう。

ちなみに、このとき好きなジーンズのお話もされてたのですが、1954年生まれの真鍋社長のお気に入りは「ビンテージの1番太いやつ（0901）」とのこと。

コレクト・藍布屋の製品は、海外 23ヶ国 約100店舗 に販売展開中だそうで（2012年のデータ）、今後も増えていきそうです。

【参考サイト＆参考書籍】
○藍布屋の歴史（藍布屋公式サイト）
○会社沿革（藍布屋公式サイト）
○真鍋寿男プロフィール（藍布屋公式サイト）
○杉山慎策「日本ジーンズ物語」吉備人出版 2009年