桃太郎ジーンズ公式サイトの頻出用語集(意味・解説)
公開日: | 最終更新日: 2022/05/14 ジーンズに関する用語
高級ジーンズ初心者の管理人には、桃太郎ジーンズの商品説明は難易度が高すぎました。お尻ポケットのデザインで「これ好き!」とかはあるし、シルエットに関する用語はだいたいわかるけど、生地に関する説明が全然ワカラナイ (>_<)
知ってる用語についても解説できるほど詳しくはないので、私と同じように「興味あるけど難しいよー」と思っている方のための用語集を作れればなと思い、桃太郎ジーンズにお問い合わせして、色んな用語の意味を教えていただきました。
以下、□枠内の解説は、桃太郎ジーンズ 木村様よりお返事いただいた内容になります(掲載許可をいただいています)。丁寧にお答えいただき、ありがとうございました!
【用語の探し方】
用語は関連性の高いものをまとめる形で掲載したので、五十音順になっていません。用語を探される際は「ページ内検索」を使ってお探しください(キーボードの「Ctrl」と「F」キーを同時に押すと検索窓が現れるので、そこに検索したい語句を入力して「Enter」キーを押してください)。
生地の加工に関する用語
リジッド(キバタ)ジーンズとは?
【Words】 リジッドモデル、リジッドジーンズ、キバタジーンズ
毛焼き、サンフォライズ加工、スキュー加工などの一連の生地整理加工を行っていない生地を使用したジーンズ。
主に織り上げたばかりの生機(キバタ)が使用されます。
昔は生地整理加工が存在していなかったので、キバタを使用したジーンズはヴィンテージジーンズの代名詞と言われています。
生機(きばた)って織機の一種?と思ったんですが、織り上げたばかりで様々な加工をする前の「布地」のことだそうです(←ホント何も知らない)。
生デニムとは?
【Words】 生デニム(なまでにむ)、未洗い加工、ノンウォッシュ
未洗い加工のジーンズ。いわゆる「ノンウオッシュ」の事。
防縮加工を施したデニム生地でつくられています。生地の表面のノリが効いている状態なのでパリッとした風合いがあるのが特徴。
生地の収縮分を考慮してその分大きめに仕上げており洗うと収縮が発生し、表記のサイズに変化していきます。
※ リジッド(キバタ)ジーンズとは全く異なるので注意。
防縮加工されているのがリジッドジーンズと異なる点でしょうか。防縮加工をされていても、洗い加工ナシだとやはり縮みは出るんですね。
ワンウォッシュ仕上げとは?
【Words】 洗い加工、ワンウォッシュ仕上げ
洗い加工処理済みの事。
防縮加工済みのジーンズを水洗い後乾燥させる事でジーンズの縮みを出し、適正なサイズに仕上げます。
※ 桃太郎ジーンズのジーンズは全てワンウオッシュ仕上げです。
※ 銅丹レーベルは瀬戸内海の海水と同じ成分のマリンウオッシュ仕上げです。
出陣レーベルの説明に、「生デニムの風合いを残したままの防縮加工デニムを使用した製品ワンウォッシュ仕上げ」とあります。
生デニム=ノンウォッシュとのことだったので、ワンウォッシュだと生デニムではないということになるから、んー??と若干混乱したんですが、できるだけノリが落ちないように洗い加工することでパリッとした生デニムの風合いを残したワンウォッシュジーンズ、ということなんですね。
サンフォライズ加工とは?
【Words】 防縮加工、サンフォライズ加工、Sanforisedデニム ⇔ Shrink to fit(未防縮加工)
あらかじめ織物の収縮率を測定して、その量だけ織物を強制的に収縮させながら熱処理を行うという安定した防縮加工の事。Sanforisedデニムは、防縮加工を施したデニム生地の事です。
この加工の特色として、防縮以外に収縮させる事により織目が詰まって丈夫になり生地の色合いが濃くなり表面感も変化する点があります。
※ 製織された織物は、「毛焼き」「スキュー防止」を含めた一連の仕上げ加工を施され最後に風合い調整や生地巾調整の「糊付」「幅出し」の行程を経て完了します。この加工が確立した後、ジーンズにジップフライが誕生しました。
※ 桃太郎ジーンズのヴィンテージレーベルは防縮加工を施しておりません。
ねじれ防止(スキュー加工)とは?
【Words】 よじれ矯正、ねじれ防止、スキュー防止、スキュー加工
綾織物特有の「ねじれ(スキュー)」をあらかじめ強制的に防止する加工。
綾織物は「右綾」「左綾」に大別され、それぞれ織方向が右斜め、左斜めに走っています。織物は織方向にねじれていく性質があります(斜行性)。
それを防ぐ為に湯や仕上薬品を通した後に、強制的に織方向と同じ方向に生地をよじってねじれを防止します。
※ 桃太郎ジーンズの出陣、ヴィンテージレーベルはスキュー加工なしです。
スキューはねじれ(よじれ)とのことなので、それを防止する加工がどうして「スキュー加工」なのかな?と思ったら、後々ねじれるのを防止するために「ねじる」からだそうです。なるほど、というか、ややこしやー (>_<)
毛焼きとは?
【Words】 毛焼き ⇔ 毛焼きなし、弱毛焼き
生地表面の毛羽をガスバーナーで全て焼き、生地面をフラットにする加工。
これを省略すると、キバタ(未防縮加工の生地)で裁断・縫製していた時代のジーンズのようなクラシックな外観・風合いが得られます。
※ 桃太郎ジーンズのヴィンテージレーベルは、毛焼きなしです。
※ 出陣レーベルは、弱毛焼き加工(表面を軽く炙っただけで、かなり毛羽が残っている状態)です。
このブログで色落ちレポートしているジーンズは出陣レーベル=弱毛焼き加工。表面にふわふわの毛が残っていてやさしい風合いの生地だなーと思ったんですが、これが「クラシックな外観・風合い」ということですね。
シルエットに関する用語
ローライズ / 股上 とは?
股上は、ジーンズの股の分かれ目より上の部分。また、その丈の事でライズ(rise)とも言う。
ローライズは股上が浅いものを指し、一般的には17~18cm以下の深さのものが当てはまる。ヒップハンガーとも言うが、ジーンズではローライズの呼び方が一般的。
ブーツカット / ベルボトム / フレア とは?
フレア(flare)とは、スカートやコートなどの洋服の裾の朝顔形の広がりの事。ジーンズの場合、膝下からの裾の広がりを指す。
ブーツカット・ベルボトムは、脚部のシルエットが、腰から膝までは身体にフィットし、膝から裾に向かって広がっているもの。
ブーツカットは、カウボーイが愛用するカウボーイブーツの形に合わせて裾部分をデザインしたモデルでフレアした部分はファッションではなく、ストレートシルエットだと裾部分がもつれ馬上でのアクシデントをまねくことがあったからだと言われている。
ベルボトムもブーツカットと同じシルエットだが、裾のフレアの程度で区別している。やや広がっている程度のものが「ブーツカット」、大きく広がっているものが「ベルボトム」となる。
またベルボトムは概して股上がかなり深いものが多く、その点でもブーツカットとの差別化が図られている。
テーパードとは?
「テーパード(tapered)」とは、「次第に細くなっていく」という意味。
腰の辺りはゆったりとしていて、膝下から裾に向かって先細りになっていくジーンズを指す。
カーブベルトとは?
ウエストとジーンズをフィットさせる部分(帯)を、人間のウエストラインに合わせてカーブして描いたパターンの事。レディスジーンズに多く用いられている。
通常用いられるのは「直ベルト」と呼ばれる真っすぐな帯である。
細工、縫製に関する用語
ボタンフライ / ジッパー(Zipper)とは?
ボタンフライはフロントがボタン仕様のジーンズを指す。本来はボタン仕様のフロントを表す言葉なので、「ボタンフライジーンズ」と呼ぶのが正しい。
ジッパーはいわゆるファスナーの事。ジッパー、チャックとの呼び方もあるが、これらの名称は元は登録商標である。
セルビッチ(セルビッチデニム)とは?
シャットル織機という旧式の織機により織られるデニム生地の耳端のこと。またはそのデニム生地を指す。
シャットル織機は織り幅が36インチ前後と狭く、ジーンズを縫製するために効率よく生地を裁断するとこのセルビッジが両足の外側に回されることになる。
ジーンズが脇割り縫い仕様である関係上、アウトシーム(脚の外側のライン)裏側にセルビッチが配置される為、耳の凹凸がアタリを醸し出し味わいの深い色落ちになる。
ポケットスレーキとは?
ジーンズのフロントポケット部の袋布の事。
綿・レーヨンなどの平織りまたは綾織りの薄い、光沢のある布を使用している。
ヨークとは?
洋服の肩・胸やスカートの上部などに切り替えを入れてつける布。
ジーンズでは後身頃と帯部分の間に「バックヨーク」として取りつけられている。これを取り付けることによって、穿き心地が格段に向上する。
ステッチとは?
裁縫や刺繍においてその縫い方や縫い目のことを指す。
その他
ozとは?
読み方は「オンス」。
重さの単位で、約 28.35g。香水やボクシングのグローブの重さに用いられています。
デニムの場合、1平方ヤード(0.84㎡)辺りの重さの単位になります。オンス=デニム生地の厚さの単位と思われがちですが、それは誤りです。
ヘヴィーオンスとは?
一般的には13オンス以上のデニム生地を指します。
5Pジーンズとは?
five pocket jeansの略称です。ポケットが5つあるジーンズの事です。
前にポケットが3つ(コインポケットも含む)、後にポケットが2つあるのでそう呼ばれています。いわば普通のジーンズの事です。
関連リンク
□枠内解説: 桃太郎ジーンズ 木村様
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